アダルトチルドレン、愛着障害、トラウマ等からの回復に
ヒプノセラピー(催眠療法)の手法の中で、年齢退行催眠は、催眠に入った意識状態で、現在抱えている問題や悩みの原因となったトラウマ的出来事の記憶にアクセスし、その時に感じた心の痛みを癒し、その時に心に刻んでしまった苦しい思い込み(コア・ビリーフ、シェマ)やネガティブな自己イメージを穏やかに手放していくことをします。
長い間抑圧されていた感情の解放や、当時の出来事に対する新しい理解(リフレーミング)などを状況に応じて行い、日常意識レベルの会話では難しい潜在意識の深い癒しが起こることが期待できます。
催眠の深さによってはまだ言語獲得以前の赤ちゃんの頃の記憶や、お母さんのお腹の中にいた胎児期の記憶が出てくるかもしれません。
いわゆるインナーチャイルド・セラピーも年齢退行療法の一手法です。
セッション後は、多くの方は「心がほんわか温かくなった、スッキリした」等と語られます。
etc.
ヒプノセラピーのページでも説明してあるように、意識全体の中で日常的な顕在意識はほんの10%程度で、残りの90%は海に沈んだ氷山のように普段の意識では自覚ができません。
でも、人の行動は自覚が難しい潜在意識によって突き動かされている部分の方が圧倒的に多いのです。
顕在意識と潜在意識間には「判断のフィルター」というものがかかっています。
氷山の写真でいうと、ちょうど海面にあたります。
この「判断のフィルター」は、良いものも悪いものもごっちゃになった膨大な潜在意識がむやみやたらと日常意識に上がって来ないように防いでくれています。
また、このフィルターは外からの刺激がむやみやたらと自分の深い部分に入ってきてしまうことからも私たちを防いでくれています。
そして、この判断のフィルターがおおよそ出来上がるのは、だいたい8~9歳くらいと言われています。
生まれたばかりの赤ちゃんにはほぼ、判断のフィルターがありません。
なので、生まれたばかりの赤ちゃんは自分と他人との区別もつかないし、自分の身体の内側と外側の区別もありません。
もちろん、やって良いことと悪いことの区別もありません。
生まれてから、最初は主にお母さんとのやりとりを通して、そしてお父さんや祖父母、お友達との交流や学校での教育、地域的な文化などを通して、一人一人がそれぞれ独自の判断のフィルターを作り上げていきます。
なので、判断のフィルターがまだ出来上がっていない幼い頃に、生きるために有益な情報や刺激がたくさん潜在意識の中に入っていると、判断のフィルターが出来上がって大人になってからも生きやすい人生となります。
たとえば自尊感情・自己肯定感や自己効力感、世界は信頼できる場所であるという基本的安心感、必要な時には人に援助を求めていいのだという考え等です。
逆に、幼い頃にそれらの有益な情報や刺激が十分にもらえなかったり、常に否定的な言葉を浴びせられたり、身体的・心理的な虐待を受けていたりすると、それらから派生したネガティブな思考や感情が、自分が自分らしく生きるのを邪魔してしまいます。
アタマでは分かっていても口から出てくる言葉は本当に自分が望むものではなかったり、ポジティブに生きたいと思ってもどうしても自分を否定しまったり悲観的な未来しか思い描けなくなってしまいます。
催眠状態とは、判断のフィルターが緩んだ状態です。
この状態で、幼い頃に取り入れてしまったネガティブな思い込みや感情を手放したり、幼い頃に得られることができなかったポジティブな言葉や愛情を潜在意識に取り入れることによって、少しずつ新しい自分になっていきます。
実の親から十分な愛情をもらえなかった場合、インナーチャイルドを癒すと同時に自分の心の中に徐々にインナー・マザーを育てていくことで、自分が自分を育てなおしていけるのです。
ヒプノセラピー(催眠療法)
初回3時間 24,000円
2回目以降2時間 16,000円
ショートヒプノ90分 12,000円
(2022年6月以前より継続中の方は旧料金のままです)
心理カウンセリング60分 8,000円
(対面セッション・オンライン(遠隔)セッションをお選び頂けます)
補助としてのフラワーエッセンス調合ボトル 2,000円
(オンラインの場合後日郵送。送料500円)
『前世療法の奇跡ー外科医が垣間見た魂の存在』(萩原優著)