公認心理師の心理カウンセリング|東京江戸川区|総武線新小岩


心療内科へ行った方がいいのでしょうか?


このホームページに来られた方の中にも、民間のカウンセリングを受けるよりは心療内科や精神科の病院を受診した方がいいのではないかと考えていらっしゃる方がいると思います。

 

そこで、私の考えを書いてみたいと思います。

 

私は過去に一年半ほど千葉県内の小さな心療内科クリニックに週1回勤務した経験と、

都内の心療内科及び就労支援事業所と連携したカウンセリング・センターに週2回、5年9ケ月にわたって勤務しました。

 

その経験から言えば、病院に行くことはできる限りお勧めしたくありません。

 

私がカウンセリング技法を教えて頂いた精神科医の高橋和巳先生は、「クライアントをすぐに医療機関につなげようとしないこと!」とおっしゃっていました。

 

「性急に精神医療につなげると悪化する場合が非常に多い」と。

 

現在の日本の精神科医療の現状をよくご存知だからこその言葉です。

 

高橋先生はいつも「心の病はカウンセリングで治しなさい」とおっしゃっていました。

 

先生自身は少量のお薬を処方されますが、治療のメインはカウンセリングで行うべきという考えです。

 

 

普通の心療内科や精神科では、たいてい初診の時はこれまでの経過など詳しいお話を聴きますが、話を聴いた後は薬を処方するだけです。

 

2回目以降はたいてい「前回の診察から今日までの間どうでしたか?」という質問に「特に変わりません」と言えば同じ薬、「不安が高まって」と言えばどんどん薬の量が増えるばかりです。

 

要するに、西洋医学の医師のほとんどは症状という結果のみにしか焦点を当てず、日常生活を送るのに都合の悪い症状を敵とみなして症状を抑えることしかしません。

 

原因に目を向けらることはないので根本的な治療にはなりません

 

本来ならば精神科医は患者さんの人生そのものについて良き相談相手となり、やむを得ない場合に限り必要最小限の薬の処方をしてくれたらいいと思います。

 

できれば薬以外の様々な治療法(精神/心理療法、東洋医学、ホメオパシー、ふらわーれめでぃー、整体、食事療法など)について研究熱心であってほしいと思いますが。

 

何よりも普通の精神科医は、驚かれるでしょうが、人の「こころ」についてはほとんど知識はありません。

大学の医学部で教わるのはヒトという生物の「脳」という臓器についてです。そして普通の医師が教わるのは薬の処方のことがほとんど。

 

人の「こころ」は「脳」を超えたものです。

 

脳はハードウエァ、こころ(考え方・感じ方・生き方)はソフトウェアです。

 

勉強熱心な医師の方々は、薬物療法以外の方法を自分で勉強し、薬は「一時の松葉杖」であり、病気を治すのは患者さん自身の自然治癒力であると理解し、できる限り受診と並行してカウンセリングを受けることを勧めると思います。

 

ですが、医師が勧めても、患者さんの方で自分の心を見つめる(カウンセリングを受ける)心の準備のできている方は少ないのも現状です。

 

病気から回復するために自分の心を見つめる場合、そのほとんどが「自分が見たくない自分」、これまで置き去りにしていた(抑圧していた)影の自分、弱い自分、ずるい自分などと向き合わざるを得なくなるので、カウンセリングを受けることに気が進まないのは当然です。

 

臭い物には蓋をする、は多くの人の人生の常套手段になっています。

 

カウンセリングは自費診療になるので経済的な問題も壁になるようですし、たいていの方は自分の心の中など見たくないのですね。

 

でも、ちゃんと治りたい、再発したくないと思われるのであればカウンセリングでしっかりとこれまでの生き方を見直してみることが必要です。

 

 

もしも病院に行くなら、事前にどんな医師か、どのような治療観をお持ちの方かよ~く調べてから受診なさってくださいね。

 

大学病院など大きな病院へ行くよりも個人でやられている、医師の人柄が伝わってくるようなところの方がお勧めです。(大病院は症状を悪化させるケースが多いです!)

 

 


受診を考える場合の一応の目安


私が4年間くらい勉強会でお世話になった精神科医の高橋和巳先生によれば、下記のような症状がある場合はカウンセリングを受けるよりも病院へ行って、まずは体力を回復させた方がよいとおっしゃっていました。


・眠れない(1日6時間未満)
  いつもより2時間以上早く目覚めてしまう(早朝覚醒)

・食欲がない
 1ヶ月で通常の体重よりも5%以上痩せた(体重50kgの人の5%は2.5kg)

※最初から心療内科や精神科に行く必要はありません。
内科で「良く眠れないのでお薬を出して下さい」と言って、睡眠薬を出してもらうのがよいとのことです。

 

それでも私個人としては薬を飲むことはおすすめしたくありません。

 

※病院に行くのに抵抗がある方には、Alma Materでは「クラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)」という自然療法で全身の神経の緊張を緩めながら睡眠の質の改善等を図るセッションをご提供しております。

 

 

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜ 

 

(2020/7月追記)

 

上記は自分としては結構柔らかく書いた内容で、今現在の心境では、できることなら病院や薬から卒業されることをお勧めしたいです。

 

精神科の病気のかなりな割合で医原病と思われるものがあると思っています。

 

ただ、病院や薬を止めるためにはかなりの覚悟と勇気が必要なので、簡単にお勧めすることはできません。

 

家族や親しい人の理解と援助も必要になります。

 

 

ですので、最初は「そんな考えもあるのか」と選択肢のひとつとして意識してみて、いわゆる常識の外側にあるような情報にも心を開いてみられるとよいと思います。

 

 


お薦め書籍


『心身養生のコツ』

神田橋條治(著)

 

尊敬する精神科医・神田橋條治先生が患者さんに向けて書いたセルフケアのための書。

 

「治療とは結局のところ、生物としての自然治癒力を助けているだけであり、患者自身が自分の内にある自然治癒力と協力し、同時に専門家の助力と協力してゆくことが大切だ、と思ったからです。ところがその後、専門家が行った治療の失敗や副作用でかえって不幸になっているらしい患者をときどき見かけ、考えが少し変わりました。どのような治療でも、患者自身の養生がまず基本にあり、専門家の治療はそれに協力するかたちになるのが正しい、と思うようになったのです。」



薬だけにたよらない心療内科・精神科


精神科・心療内科は数多いですが、本当に信頼できるところは少ないのが現状です。
ここでは私が知る限りの、なるべく薬だけに頼らないクリニックをご紹介します。


ただ、本当に良い医療を追求される医師の方々は保険診療の枠内でやっていくのを難しく感じ、自由診療をされているところが多く費用の面が課題です。

 

千村クリニック(精神科・心療内科)

医者の9割はうつを治せない』という衝撃的な本を出版されていますが、千村先生は薬だけに頼らない治療を誠意と熱意を持ってされています。

同書の中でも、「治療の中心はカウンセリングである」と書かれています。
欲を言えば、スピリチュアルな視点もほしい。

でも、保険も効くようですし、良識的でお勧めしたいクリニックです。
 所在地:東京都豊島区南池袋2-12-9 KKビル2F

 

風の木クリニック(精神科・心療内科・カウンセリング)

「心の病はカウンセリングで治しなさい」という数少ない医師。

高橋先生のカウンセリング・セミナーを私も4年間にわたり受講しました。

でも現在は高橋先生は新患の予約を受け付けておらず、お弟子さんにあたるカウンセラーが面接されるようです。

書籍もたくさん書かれているので、読んでみるといいと思います。
 所在地:東京都千代田区麹町 3-10-6 メリーハウス202

 
水島広子こころの健康クリニック

様々な精神疾患を対人関係を改善することで治療する「対人関係療法」の日本での第一人者。自由診療で、新規の予約は難しそうですが、水島先生はたくさん著書を書かれているので、著書を読んだりワークショップに参加することでも改善の糸口が掴めるかもしれません。

最近は治療室という枠を外した「アティテューディナル・ヒーリング」(態度による癒し)という活動に力を入れていらっしゃり、怖れを手放し、自分を赦し、人の心の一番奥にある”あたたかいこころ(愛)”を大切にして生きる事の大切さを啓もうされています。

 所在地:東京都港区元麻布3-12-38

 

 

イーハトーヴ・クリニック

 聖マリアンナ病院で長年外科医を務めた萩原先生は、身体だけの治療に限界を感じ、心の在り方を重視するようになり、現在はヒプノセラピー(催眠療法)を中心としたホリスティック医療(自由診療)を提供されています。

精神科ではなく体の不調に対する心理的&スピリチュアルなアプローチをされている感じです。

私も萩原先生の催眠療法セミナーで勉強しました。
 所在地:横浜市青葉区美しが丘2-18-9 ニューライフビル2F

 


赤坂溜池クリニック(内科・心療内科・精神科)

ホリスティック医学協会の会長も勤められたことがあり、通常診療に加えてホリスティック医療を提供しています。
 所在地:東京都港区赤坂1-5-1

 

帯津三敬塾クリニック

 ホリスティック医学の草分け・先駆者の帯津良一先生の自由診療のクリニック。
がんや難病の方でホメオパシーやホリスティック医療を受けたい方に。
 所在地:東京都豊島区西池袋1-6-1 ホテルメトロポリタンB1F

 

早稲田通り心のクリニック

解離性障害に造詣が深く、保健診療の他に、院長自らが発見した「内在性解離」という精神症状を治療する「USPT(潜在意識下人格の統合)」をされています。また、精神疾患と見られるものが実は憑依霊による現象である場合があるという見地からの対処も考慮されている独特のクリニックです。院長の小栗康平先生はとても真面目で純粋そうな方です。
 所在地:新宿区西早稲田3-28-1 RICOSビル3F

 

東京DD Clinic (内科、精神科)

「世界一悪名高い医者、嫌われ者の医者」を自認し、医者なのに「医学不要論」まで論じている相当過激なお医者です。

過激すぎるので私もしばらく敬遠していましたが、内海医師の発言には今ではかなりな部分共感できますし、これだけ世界中を敵にしても自らの信念を貫く姿勢には脱帽します。

最近私はFBやYou tubeやTwitterでうつみんからの情報をかなり摂取しています。

 

近寄りたい方は自己責任でお近づき下さい。

 

所在地:東京都台東区台東4-17-1 偕楽ビル302


<Alma Materのカウンセリング料金>

 

心理カウンセリング60分 8,000円



『医者の9割はうつを治せない』

千村晃著

 

『心の病に薬はいらない』

内海聡 著

 

『医学不要論 』

内海聡 著



心の不調は心だけの問題ではない


心の専門家の間では、病院で薬物治療を受けるか、カウンセリングや心理療法を受けるかという二者択一の発想をしがちですが、もっと多角的に検討した方がよいことがたくさんあります。

 

心の不調の原因として考えられる要因:

 

  • 人間関係や仕事などのストレス
  • 養育歴に起因するトラウマ等
  • 食生活の偏り
  • 腸内環境の異常
  • 運動不足
  • 自然環境との接触の欠如
  • 化学物質や電磁波などの影響

   etc.

 

できるだけ多方面から生き方・生活習慣を振り返り、必要に応じて改善していくことが大切と思っています。

 

これまで常識とされていた様々な物事の中に人間にとっては不自然で健康を損なうようなものが溢れています。

 

少しずつ、少しずつ、自分に必要なものと不必要なものを選別していき、よりシンプルでストレスのない生き方ができるようになれるといいなと思っています。