Healing Space Alma Mater|東京江戸川区| 総武線新小岩
エサレン研究所を一言で説明するのは大変ですが
あえて一言で言うならば
「こころを開いて 今ここにいるところ」 です。
でもこれだけではやはり何のことやらますますわからないので、以下に簡単にエサレン研究所についてご紹介します。
エサレン研究所(Esalen Institute)は1962年、スタンフォード大学出身の二人の若者、マイケル・マーフィーとリチャード・プライスによって米国カリフォルニア州ビッグサーに設立された心理学・アート・ボディワーク・スピリチュアルな実践等の総合宿泊研修センターです。
リチャードは心理学者を志し、マイケルは医者を目指していましたが、二人に共通したのは二人とも東洋の宗教や哲学に強い関心を抱いていたことでした。
ある日サンフランシスコの瞑想センターで偶然出会った二人は意気投合し、お互いの夢を語り合い、彼らのヴィションを実行に移す決心をしたのです。
その合言葉はイギリス人作家のオルダス・ハクスレーの言葉を借りて、「人間の潜在的可能性の追求」というものでした。
エサレン研究所は1960年代に台頭してきた人間性心理学、のちのトランスパーソナル心理学の巨星たちや各種ボディワーク・ソマティクスの創始者たちが相次いで滞在しては様々な実験的・体験的ワークショップを繰り広げ、その活動は全米から世界へと広まっていった「人間性回復運動(ヒューマン・ポテンシャル・ムーヴメント)」の震源地となったのです。
エサレン研究所では常に、心や意識の本質を追求する姿勢を根底に、西洋と東洋、古代と現代、科学と宗教、学問と芸術等の融合の試みがなされ、 自由な自己探求や人間の潜在的能力開発の場を提供しています。
エサレン研究所でワークショップや講演を行ったことのある著名人は以下の通りです。
詳しく知りたい方はこちらの書籍を読むことをオススメします。
参考図書:
「エスリンとアメリカの覚醒―人間の可能性への挑戦」
ウォルター・トルーエット アンダーソン (著), Walter Truett Anderson (原著), 伊藤 博 (翻訳)
「エスリン」と「エサレン」はどちらも英語の「Esalen」を日本語表記
にしたもので同じです。
現在では「エサレン」という表記が一般的に使用されています。
エサレン研究所の概要を表現するフォト・エッセイをYouTubeで見つけたので貼っておきます。
Esalen - A Photo Essay by Alyce Faye Cleese
エサレン研究所は米国カリフォルニア州モントレイから車で90分ほど南下した太平洋岸に建っています。
片側は雄大な太平洋、反対側はほとんど手付かずのレッドウッドの森が岸壁まで迫るその自然環境はとても素晴らしく、研究所に到着する前から、圧倒的な自然のパワーに身もこころも洗われ、エネルギーチャージされた思いがします。
「エサレン」とは、元々この地に住んでいたネイティブ・アメリカンの部族の名前で、この辺りは彼らの聖地でした。現在では絶滅してしまったこの部族のスピリットはこの土地のそこかしこにいまだに残されているような気がします。
「研究所」という響きから想像するような厳めしい建物は全くありません。
建物は全て周りの自然と調和するようにひっそりと建てられています。
左の写真の「ロッジ」にはフロントと事務所、オーガニックのおいしい料理が食べ放題のダイニングがあります。
総面積1200エーカーという所有地にはいろいろな建物が点在しています。
いつくかの部屋には研究所に深く関係した人たちの名前「ハクスレー」、「フリッツ」、「ロルフ」などがつけられています。
右の写真は瞑想センター。谷間の小川の上に建てられおり、いつでも山からの清浄な気が流れ込んでいます。
ご縁があって訪れることのできたエサレン研究所。
その精神を伝えていきたいと思っています。
私が発見したエサレン研究所とは、「人間の全体性の回復」の場です。
現代社会で細かくこまかく分断されてしまった自分のこころとからだ、自分と他者、自分と自然、自分と人智を超えた「大いなるもの」、これらの統合を再び取り戻すことが「人間の全体性の回復」です。
なにもこれはエサレンに限ったことではありません。
「ホリスティック」という言葉に代表される新しい在り方です。
エサレン研究所へ行けば自分が変わるわけでも幸福になれるわけでもありません。
今ここで、自分の暮らしている日常の中で、全体性を回復していく試みを続けていきたいと思っています。