最近あちこちのワークショップに参加してばかりですが、10/31~11/1の二日間、「世界一幸せな男」との異名を持つチベット僧ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェの「今ここを生きる(Joy of Living)」瞑想ワークショップに参加してきました。
このリンポチェを知ったのは、私が火・金曜日に勤務しているカウンセリング・センターと提携している心療内科クリニックの院長先生がリンポチェと懇意にされているためです。
また、WSに参加した写真をFacebookに載せたら、フィンドホーン・フラワーエッセンスの創始者でありエソテリック・ヒーリングの教師でもあるマリオン・リーさんが、「自分も今年初めにエジンバラでヨンゲイ・リンポチェのワークショップを開いた」「フィンドホーンでJoy of Livingの瞑想グループを作ってトレーニングをやれたらいいなと思っている」とコメントしてきたので驚きました。「彼はとても喜びに満ちていて、それはとても伝染性がある」と。
やっぱり世界的に有名な方なのだな~というのと同時に、ご縁のあるマスターには共通項があるのかなと思いました。
リンポチェの著作『今、ここを生きる』を読んだのが2年前。
ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェは、1975年ネパールに生まれ、新世代の師僧として、チベット仏教界の新星と言われています。
そして、チベット仏教の伝統に基づく実践的かつ哲学的な教えを身につけると同時に現代科学の領域にも深い理解を示し、両者の統合をはかる活動を続けていらっしゃいます。
特に、生物学者のフランシスコ・バレーラ、神経科学者のリチャード・デイヴィッドソンらとの交流は有名です。
ヨンゲイ・リンポチェは、2002年米・ウィスコンシン大学で行われた瞑想中の脳波を計測する実験の被験者として招かれた21人の瞑想マスターのひとりであり、この実験で、瞑想状態に入って数秒で、ガンマ波のレベルがそれまでの700~800倍に跳ね上がったそうです。
ガンマ波とは、何カ月も悩み続けた問題が解決できたときなどに0.5秒ほど検出されたり、リンゴを食べたり、リンゴを食べることをイメージした時、その味・音・匂い・景色を統合する際にコンマ数秒ほど検出されるもので、どれも極めて短い時間しか持続しないそう。
また、未知の物事を瞬間的に認識した時に起こるいわゆる「アハ体験」でもガンマ波が検出されると言われています。
リンポチェは四六時中「アハ体験」時の脳波で暮らしているということでしょうか。
この実験の内容については、TOCANAというサイトの『チベット仏教僧の脳波がヤバすぎることがデータで判明! 常人の800倍強烈な●●に学者困惑「科学では説明がつかない」』に詳しく書かれています。
今回のレベル1のプログラム「心を鎮める」では、"「気づき」そのものが永遠に変わらない心の充足の源であり、私たちが経験するあらゆること、たとえそれが辛いもの、苦しいものであったとしても、それ自体が心の安らぎへの入り口として用いることができることを学びます。"(テキストより引用)
ワークショップでは、身体を感じる瞑想、聴く瞑想、見る瞑想、味わう瞑想、匂いを嗅ぐ瞑想、に加え、感情の瞑想、思考の瞑想、痛みの瞑想、眠気の瞑想などを教えていただきました。
やり方は全て一緒です。
ただ、それに気づき続けること。
たとえば、痛みの瞑想をしようとしたら痛みを探さなくてはなりません。
痛みがあればラッキー!ということになります。
そして痛みに気づき続ける、観察しつづけようとすると、時には痛みは消えてしまうこともあります。
すると「さあ、大変!」ということになります。
しばらくするとまた痛みが戻ってくるかもしれません。
そうなれば「瞑想の対象が戻ってきてよかった~」となりますね。
痛みを観察し続けると、痛みが大きくなるかもしれません。
そしたらまたしてもラッキー!ですね。
ただし、あまりにも痛みが大きすぎると感じる場合は、他のものを対象とした瞑想に切り替えたほうがよいようです。
感情にしても、思考にしても同じです。
観察しようとすると、消えてしまったりします。
どんなことが起ころうとありのままに気づきつづける。
そういう習慣をつけることで、気づきそのものの中にある明晰さ・慈悲・至福などを体験することができる。
私も、日々なるべく全てのものごとを瞑想に変容するように心がけたいと思います^_^